過去ログ

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先週、ジャニーズJr.祭りに行ってきました。そして来週も行ってきます。
この5年間、東京Jr.からはだれもデビューしてない。そして今後さらに5年間だれもデビューしなくてもおかしくないと思っている。2014年から2015年の途中までのあたしたちの話題は、思えば次のバレーユニがだれになるのかということで持ちきりだった。しかし蓋を開けてみればそこにいたのはセクシーゾーンのまま。そして健人くんの年齢的に、次のバレーボールの宣伝もセクシーゾーンでもなんら不思議はないのです。
第3の黄金期などという言葉を聞きました。だけどはたしてほんとうにそうなんだろうか? いまの状況でもしだれかがデビューするなら、キングかプリンスがいちばん自然なんだろうけど、じゃあその6人のうちいったい何人が世間のおたくじゃない若い女*1に知られているんだろう。たしかにJr.の現場はどれもこれも、倍率も高いしいわゆる相場*2も高い。だけど、、そこにあるのは結局内輪の熱狂でしかないのだ。


2015年以降のジャニーズJr.はたぶんきっとみんな終わりなき日常を生き続けてる。ジャニーズJr.戦国時代、それはだれにでもチャンスがあるかわりにだれにもチャンスがない時代。Jr.が下積みなんて時代はもうとっくに過去のものになっていて、それはいつ終わるともしれない、ひょっとしたら永遠に続く日常になってしまったのだ。そんななかで目標を高く持ってつねにがんばり続けろなんて、口で言うのは簡単だけど正直無理に決まってるよね。ほんとうは、そりゃもちろん好きな子たちには一回一回の仕事で冗談じゃなく人生決まるんだという意識を持っていてほしい。だけど正当に評価されてるのかそもそも評価の対象に入ってんのかもわかんない状態で、とにかくやみくもに仕事して結果出し続けろなんて、ふつうの会社だったら絶対に転職を考えると思う。芸能の世界はそういうものなんだと言われたらそれまでだけど。
だったらそこから脱出して違うやり方で上をめざせばいいんじゃないか、とも思うけど、それをやろうとしたのが田島くんたちだったのかなと思うと、結局どこにも逃げ道はないというか、この事務所に入った時点で巨大ななにものかに取り込まれてしまうんだろうなという諦念に襲われて、なんというディストピアにあたしは迷い込んでしまったのだろうとときどき恐ろしくなる。
中学生が好きなのは、そのディストピアにいることから少しでも目を背けたいから。スノーマンなんていちばん終わりなき日常を生き続けてる象徴といっても過言ではなくてだから結局あたしはすの担にはなれなかった/ならなかった。あたしは自分の快楽にしか興味が持てない最低の人間なのだ。


祭りに行って、いちばん驚いたのはだいたいどのユニットも出番が均等だったことなのだけど、それにけっこう文句を言ってるひとがいることにもびっくりした。メインのユニットが8つもあれば必然コンサートだってオムニバス的にならざるをえない。そこに文句を言うのが間違ってるのだ。だいたいキンプリの出番ばっかりだったらそれはそれでみんなぶーぶー言うじゃん……。圧倒的な求心力をもつスターなんてもはやこのすべてが多様化した時代には存在しえないし、おたくもそんなのほんとうは求めてないのだ。
自分の興味あることにはものすごく興味あるんだけど興味ないことにはまったく興味ない。これはあたしが友達からよく言われることなんだけど、でも横アリの客席を見ていてそんなのいまやみんなそうだよねと強く感じた。しかたがないのだ。そして全方位に気を遣った結果みんな仲良く手をつないでゴールするみたいな*3、表面上なにも起こらない波風立たない日々が続いていく。DDこそが最適な選択、むしろDDじゃなきゃ楽しめない時代。
頭では、現状デビューしてるグループですら売り上げとか知名度とかまだまだ危ういのに、いまからさらに新しくデビューさせるなんて体力がもう事務所にはない、ということはじゅうぶんわかっている。そんなことはおたく全員わかっている。だけど、だったらJr.のなかで新しいユニット作るなよだしそもそも未来がまったく保証できないならどんどん新しい子入れんなよだし、なんかもうこの状況じゃなにが起きたって荒れるだけなんだから覚悟していいかげん次の手を打ってくれよ、と思ってしまう。いっそのこと2020年までだれもデビューさせませんとか宣言するくらいでもいいよ、いやそれもどうかと思うけどとにかく動きを起こしてほしい。このまま飴と鞭で一喜一憂させられ続けたくない。


だけどやっぱり考えれば考えるほど、いまここからだれかを選んでデビューさせるデメリットこそあれどメリットがない。まずデビューさせるとなったら定期的にCDを出さなきゃならないし、かといってただ出すだけじゃなくてある程度のチャート成績がなければ困るから(もう順位とかこだわらなければどうでもいいのにね)宣伝費もそれなりにかけなきゃいけない、コンサートだって年に1回はやるだろうから日程調整も必要だし、でもJr.のままならCDの売り上げとか気にしなくていいし、大人数まとめて一気にコンサートできてしかもたいした宣伝しなくても絶対埋まるし、Jr.担はそんなに買ってどうするんだというくらいグッズ買うからそこでも労力がかからない。わざわざ金のなる木を減らす必要性なんてどこにもないのだ。
やはりあたしたちはこの終わりなき日常を生き続けていくしかないのだ。終わりなき、とはいってもそこにいるのは人間なので年はとる。おたくの10年なんて正直どうでもいいがアイドルにとっては1年の違いだってとんでもなく大きい。男性アイドルの"消費期限"*4は長いとかよく言うけどそれは適正な年齢でデビューした場合であって、がむしゃらに働いて名前を売れる期間というのは当たり前だけど限られてるに決まってる。えびきすとセクゾンが同じ5周年という残酷すぎる現実の意味。
涼さまはまだ16歳だからあたしも希望を持っていられるし夢を見ていられる。だけどあと5年なにもなかったとしてそのころには21歳。まあ21ならまだ全然踏ん張れるとも言えるけど、その貴重な5年間をもしもいたずらに浪費させられてしまうんだとしたらあたしは耐えられない。はたしてあたしの心が折れるのが先か、涼さまの夢が叶うのが先か、それはもう神のみぞ知る。とりあえずあたしはいろんな現実から目を背け、ただ心をからっぽにして目の前にあるものを享受するだけなんです。だってもう自分から進んで苦しみたくないならそれしかできない。あたしたちはつねに刹那を生きているのです。

*1:じゃなくてもいいんだけどジャニーズの対象年齢層的に

*2:嫌な言葉ですねほんとうに

*3:そんなのほんとうにあるのか知りませんが、、

*4:これも嫌な言葉ですが便宜的に使う