過去ログ

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もう全然思い出せないけど今年読んだ本、、

・グエン・ゴック・トゥアン『囚われた天使たちの丘』
これは感想を書いた。
サルマン・ラシュディ『真夜中の子供たち』上巻
やっと読めた。語り手のスピードにいやおうなしについていかされるって感じで、それがよくもあり悪くもありかな……すごく読みたかった本だけど、主人公が産まれたところ(上巻の半分くらい)でクライマックスに達してしまい、下巻に進んでない。。訳がよくないという説もあるけどさすがにこれを原文で読める英語力ないなー。。あと硬い文章かと思いきや小学生レベルの下ネタが多くて意外だった笑
・米本和広『カルトの子』
・佐藤典雅『ドアの向こうのカルト』
こういう本はすぐ手に取ってしまう。。後者はいわゆるサバイバーっていうのか、ふとしたきっかけで教団に違和感を覚え脱会した著者の回顧録なんだけど、最初から最後まで淡々と書かれているのでそれが逆にリアルというか、引き込まれるけど追体験させられる感覚で最初きつかった。。でも脱会してなお中立的な考えなのはすごいと思うし、理知的で読みやすかった。
前者はいろんな教団の二世に取材した内容で、事態が現在進行形なだけにより閉塞的。だけどこっちのほうが圧倒的大多数だし、それがわかってるぶん重い。。なぜこういうテーマに惹かれてしまうのかと考えるときに、結局はただ優越感と安心感を得たいだけなのかもと思ったりもしますが、、
ディック・ブルーナうさこちゃんのてがみ』『うさこちゃん びじゅつかんへいく』『うさこちゃんはじょおうさま』
ゆくゆくはぜんぶ揃えたいなぁとは思うのだけど、とりあえず置く場所がないので好きな3冊を買った……! うさこちゃんは誕生からしてキリストの受胎告知になぞらえられていたり、晩年の作品は差別や万引きがテーマになってたりしてじつは哲学的なシリーズでもあると思うのですけど、それを意識させずあくまでこどものための絵本として描かれているところがすごい。おしつけがましさがないの。『うさこちゃんはじょおうさま』なんて、まんまnoblesse obligeがテーマになってるのですよ! これはあんまり日本人にはない発想かなぁとおもった。はぁ、やっぱうさこちゃんだいすき。

読みかけ
・ティム・レイターマン&ジョン・ジェーコブズ『人民寺院
ちょう分厚いうえに二段組なのですごいヴォリュームなのですが、気づいたら止まらなくなります。日比谷の図書館にしか置いてないので中断している。。上のやつもそうなんですが、こういうのを読むとフィクションによく出てくる新興宗教の姿はあまりにもステロタイプだなぁと感じる。しかたないことですが。
田川建三新約聖書 訳と註』第7巻
これは今年じゅうに読み終わる。誇張抜きに註が本文の20倍くらいある……笑 しかし、読みやすく面白く、新約ってわけわからないなぁ(旧約もですけど)と思っていた自分にとって目から鱗でした。と同時に聖典といえど、古典の解釈はあくまでも果てしなき文法読解に拠るのだなぁと思い知りました。。。
石牟礼道子苦海浄土
恥ずかしながら、不勉強にしてこの作家の存在もいままで知らなかったのですけど。抜粋でいいから高校の現代文の教科書に載せておいてほしかったなあ。。とにかく文章が美しくて、ずっとこの文章に溺れていたい。でもそれだけでなく調査書やカルテからの引用と聞き書きの硬軟入り混ざる文体がすごい。『椿の海の記』も読みたいなー。
・野内良三『レトリック辞典』
佐藤信夫佐々木健一・松尾大『レトリック事典』
いまだに提喩と換喩の違いが全然わかっていないのです。。。たすけてGarry先生。
角田光代源氏物語
若紫が出てくる前くらいで止まってる。つまり全然進んでない。

あともう思い出せません。とにかく読みかけの本が多すぎるのは悪い癖なので、来年はなんとかしたいです。。どうしてこんなに一冊読みきる集中力がないのか? これも担タレってやつですかね。。。終。