3年半くらい前、すごく好きだった人がいて、今日ふとその人のことを思い出した。
3年間ずっとその人のことは心のどこかで引きずってて、何度も吹っ切れたと思ってもやっぱり似た人の姿に反応したりしていた。なんでかすごく寂しかった頃があって、連絡先も知らなかったのにその人との思い出ばかりにすがっていた。
それからだいぶ落ち着いてきて、寂しくて逃げ出したいと思うことはなくなったけれど、その人の好きだった唄を聴くのも、その人が通ってた大学の近くへ行くのも、思い出すのがつらくて避けてたのは、結局忘れきれてなかったんだろう。
でも今日、突然もうそういうふうには思っていない自分に気付いた。その人が好きだった唄もふつうに聴けるようになった。その人がいなかったら間違いなく今のわたしはいないから、心の中から思い出や存在自体が消えるわけじゃない。でも、それはもう本当に過去の思い出で、いまじゃない。ありがとうって伝えたいとは思うけど、だから会いたいとはもう思わない。
あの日から3年経って、やっとわたしはあなたから卒業できました。本当にありがとう。
