過去ログ

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最近ずっと桐山襲を読んでいるんだけど、はじめて読んだ高校生のときからずっとダントツで好きな作家だし、いつどれを読んでも衝撃を受けます。このひとは学生運動とか日本の新左翼といったものを多く主題としていて、デビュー作が問題になったこともあってそのイメージばかりが取りざたされるように思うんですが(取りざた以前に全然何も語られてないけどね……)、たぶん本人がそういう思想信条のもとに書いているというわけではなくて、その時代のことを書こうとしたらどうしてもそういうことを書かざるを得なかったという印象。短編集とか読むと左翼的なモチーフを全部抜きにして普通の幻想小説家としてもやっていける才能を持っていたひとだと感じます。それだけに早逝しなければもっと語られていた作家だと思うのだけど……とりあえず全作読み終えたら自分なりにレビューでも書いてみようかなと思います。全然ネット上にそういう情報がないので泣