過去ログ

つづきは http://pinkpinkypink.hatenablog.com/ へ

文藝春号

島本理生特集。こっちの短編はまだ読めていなくて、特集にさらっと目を通しただけですが、いままでの単行本をほかの作家がひとり一冊ずつ評しているあたりとかは面白い。というかメンツが豪華すぎる。やっぱりこういう企画ものをやらせたら文藝はピカイチなんだよなあ。あと全然関係ないんだけど、島本理生がもし綿矢りさの顔だったらと思うとせつないですよね。なんか、もうちょっといい写真あるだろ、表紙。
宮崎誉子「人生は流せない」
うーん……。なんか最近のこのひとの小説って、シチュエーションがいつも同じような気がするんですよね。細かい設定の差異はありつつも大枠は同じというか。生活のために書いているんだからいいんだって開き直ってもらえたら、主題に合致していてそれはそれで面白いですけどね。
赤坂真理「東京プリズン」
おおおおおおおおおおおおおおおいいいいいいいい!!!!!!!!!
と表紙を見た瞬間叫び出しそうになってしまった新連載。わたしは赤坂真理が大好きでずっと彼女の小説を待ちわびていたのですが、寡作な彼女がなんと連載! しかも一回の分量が多い! 途中、「これって連載だよね? 読み切りじゃないよね?」と確認してしまったくらい。肝心の内容はというと、自伝なのかな? 作者本人らしき女性が主人公です。しかし語り口は時間が飛んだり夢の中に入ったりと独特。文章はいままでのあの身体性の強いものでありながらそれでも以前より確実に重みを増していて、渾身のという言葉がふさわしい。代表作になりそうな気配もあって、とにかく楽しみ。