過去ログ

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勝手に振り返る梅原裕一郎の2015年度

年度も変わり裕一郎さんの怒涛の声優生活3年目も終わったということで、この1年ちょっとのあいだどんなお仕事してたのか勝手にざざっと振り返ってみます。とくにこの1年間は雑誌を大量に買うはめになったので、そこでの発言を中心に拾ってみようかなと思います。といってもおそらく数冊買いこぼしがありますがそのへんはご勘弁を。以下かなりかなり長いので畳みます。


  • 4月

[アニメ]
終わりのセラフ』レーネ・シム(〜6月)
[ラジオ]
『宏太朗と裕一郎 ひょろっと男子』(〜現在)
[舞台」
朗読劇『ほしの×こえ』


声優グランプリ 5月号(アイドリズム)
バトルラヴァーズの日常


アイドリズムって……! 裕一郎さんにとってはじめての名前つきの役なのですが、この時点でサービスインから1年経ってることもありわりとインタビューは淡々としてます。防衛部はアニメのファンブックより声優顔出しの写真集が先に出るというあたりいろいろ潔いなと思ったのを覚えてます。キーワードトークの怠惰な感じは、最初から完成されてますね笑
ほしのこえははじめて行った裕一郎さんの現場なので個人的には印象深いです。まさかこんなに通い詰めるようになるとも思ってませんでしたが。はじめて見たのが、生身で演技をする姿だったというのは(一般的な朗読劇と違って台本を手に持つこともなかったのでなおさら)自分のなかでけっこう決定的だったんじゃないかなぁと、あとから振り返って思います。

  • 5月

[雑誌]
月刊声優グランプリ連載『梅原裕一郎のいい塩梅。』(〜現在)


ゆる〜い感じでなんとなく続いている連載ですがわりとほんわかしていて好きです。ふだんのインタビューとかではどうしても真面目な面が強く出ているように感じるので、そうでもない面が前面に押し出されているのが良いです笑

  • 6月

声優グランプリ 7月号(ひょろっと男子)
CoolVoice vol.14
JUNON 8月号
ボイスアニメージュ 2015 SUMMER(ひょろっと男子)


クールヴォイスは「どの仕事しても楽しいです。(中略)ひとつのものを作り上げていくということは、声優の仕事と一緒ですから」「結局、一番大変なのはお芝居なんですよね」と、ハッとするような発言が多く読み応えあります。ほしのこえに出て、声から役を作ってしまう癖があるけど動きや表情も演技の一部だと学んだみたいなことを言っているので、また舞台はやってほしいなと思いますね。10年後も声優の仕事を続けていたい、と言っていて発言自体はいまとは変わらないんですが、なんとなく初々しさがある気がします。あとすごい変な服着てる……。
ジュノンは若干ざわついたけど次の号に西山くんが載ってもっとざわついた笑 ひょろっと関連は西山くんのことを「西山"くん"」と呼んで猫かぶってるのがちょっと笑えます。

  • 7月

[アニメ]
赤髪の白雪姫ミツヒデ(〜9月)
アクエリオンロゴス』空篠翼人(〜12月)
ガッチャマンクラウズインサイト』鈴木理詰夢(〜9月)
ミリオンドールリュウサン(〜9月)


声優グランプリ 8月号(アイドルマスターSideM
声優JUNON vol.2
VOICE Newtype No.056(アイドルマスターSideM
Pick-up Voice 9月号(裏表紙/アクエリオンロゴス
FRESH MEN'S VOICE


とにかく夏は忙しかった……! レギュラー4つとも違うタイプのキャラで、プラス枕男子やSideMもあったので同時進行でそれらを切り替えていくのは大変だっただろうし、ぐっと大きく力がついたクールだったんじゃないでしょうか。
ロゴスはほぼ初めての男女比が均等な作品なので、部活みたいで新鮮に感じました。SideMも裕一郎さんよりもさらに若く芸歴の短いふたりと一緒になって、自然とリーダー的なかたちで引っ張る姿がみられました。声優ジュノンは唯一に近いセラフの話をしてる雑誌じゃないですかね。"キャラクターが勝手に育っていく"感覚が声優の魅力と言っているのはちょっとおおっとなったり。
フレッシュメンズヴォイスは声優になったきっかけとかを語っていますが「みんなで作るひとつの作品に声の要素で関わることができるのが嬉しい」っていうのはいまもわりと同じようなことを言っている気がします。ひとと接するのも得意でなく人前に出て目立つのが好きなわけでもないと自分で言っているのに、声優という職業を選んだのはなんだか不思議だなぁといつも思いますが、もしかしたらあんがいこういうシンプルな動機なのかもしれません。

  • 8月

[アニメ]
枕男子』永守・T・隆士
[顔出し]
saku saku


声優アニメディア 9月号(赤髪の白雪姫
ボイスアニメージュ 2015 AUTUMN(裏表紙/ソロインタビュー、赤髪の白雪姫


ボイアニはざっくりとこの時期の仕事を振り返ってる内容。そういえばロゴスも群像劇に近い作品でした。インサイトははじめての悪役で、いつか悪役をやりたかったので嬉しいと語っているのが印象的。大塚芳忠が吹き替えをしている洋画を流しながら寝ていた時期があったという発言が個人的にはおもしろかったです笑 夏〜秋は顔出し激しかったですねー。なんか極端……

  • 9月

声優グランプリ 10月号(表紙/美男高校地球防衛部LOVE!
声優アニメディア 10月号(アクエリオンロゴス
Cool Voice vol.15(表紙/赤髪の白雪姫
Cut 10月号(ヤングブラックジャック
VOICE Newtype No.057(ヤングブラックジャック
Pick-up Voice 11月号(ヤングブラックジャック
Rejet×smart vol.2
MEN'S VOICE 2015〜2016(五ツ星プリンス)


すっかり声優雑誌のおまいつと化してきたころ。声グラはあいかわらず表紙の修正がえげつない笑 クールヴォイスではふだんはポーカーフェイスを貫いてるけど、映画や本の話は嬉々として語ってくれると逢坂くんが言っているのですが、ありありと目に浮かぶようで笑
Cutは発行がロッキング・オンなのでいわゆるロキノン文体なのが新鮮でした。それってインタビュアーの発言が長いというか、インタビュアーが自分の考えを用意してきてそれをぶつけてしまうことから生まれてるんだと思うんですが、たまにはこういう雑誌もあっていいのかなと思いました笑 ただ裕一郎さんは賢いひとなので、相手の導線に沿った答えができてしまうのでより本心が見えにくいなぁとも思いますが……。ただそれをおいても興味深い内容です。
演技に自分が出てしまう、どこかで言われたことに抗ってみたい、というのはかなり意外でした。自分の芯はありつつも、まわりの指示には頑固にならず柔軟に従うという印象が強かったので。このころも目標を訊かれてまた細々とでもこの仕事を続けていきたい、それだけと言っています。ほかの声優さんだと主役がやりたいとかこういう役がやりたいとか具体的な目標があるひとも多いですが、業界で一定の存在感を持ち続けていくのがいちばん難しいことだなと確かに思います。あ、でも悪役をやりたいとはたまに言ってますね。

  • 10月

[アニメ]
終わりのセラフ 名古屋決戦編』レーネ・シム(〜12月)
ヤングブラックジャック間黒男(〜12月)
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズユージン・セブンスターク(〜2016年3月)


声優グランプリ 11月号(ヤングブラックジャック
声優アニメディア 11月号(ヤングブラックジャック
TVぴあ(ヤングブラックジャック
Cut 11月号(機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
CanCam 12月号
SolidS ヴィジュアルブック『FOCUS』


黒男もユージンもそれまでの作品とはまた違ったキャラクターで、どちらも作品自体かなり硬派というかシリアスななかでメインキャラ、なおかつBJ/ガンダムというネームバリューもあって夏とはまた違った重圧のかかるクールだったんじゃないでしょうか。
ybjは主演ということもあり、声優雑誌以外も含めてとにかく取材が多かった印象があります。だいたいどの雑誌もインタビューの内容は似通っているんですが、そのなかでも微妙な差異があったりなかったり。声グラでは最初はべつの役を受けていたと言っていて気になります。
Cutは前月と同じインタビュアーですが、今回はソロではないこともあってちょっとロキノン感は中和されてるかな? ここではユージンは焦ってるひと、と形容されています。まだ始まったばかりの段階なので、ちょっと探り感がありますね。
CanCamは『THEイケメンBOOK』というこっちが思わずハラハラしてしまう企画に載ってるんですが、さまざまな仕事あったなかでリュウサンを印象深い役として挙げていて勝手に嬉しかったです。ミリオンドールは単体で声優雑誌の取材受けたりとかも全然なかったのでなおさら。ソリッズは写真集の内容とVol.3のドラマCDの内容がリンクしていて嬉しい驚きでした。

  • 11月

TV station(ヤングブラックジャック
声優グランプリ 11月号(五ツ星プリンス、へあちぇん!)
ボイスアニメージュ 2016 WINTER(ヤングブラックジャック
声優男子。vol.2(声優男子ですが…?)


思ったことを正直に言いすぎて怒られるっていうのは納得でもあり意外でもあり。へあちぇんは、なんといっても金髪最高! これに尽きます笑 声優男子ですが…?は数少ない(最近はそうでもない気もするけど……)自然体が見られる番組なので、ずっと続いていってほしいなあー。全然関係ないんですが、呼び名がかずとみさんは「河本さん」で河本さんは「和臣」なのがちょっと意外でした。

  • 12月

アニメージュ 1月号(機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ美男高校地球防衛部LOVE!
Cool Voice vol.16(ひょろっと男子)
声優MEN vol.1(赤髪の白雪姫
薬局Walker(ヤングブラックジャック



アニメ誌のインタビューは当たり前ですが声優雑誌とはまた違って、完全に作品ありきの視点で新鮮でした。ちょうどこのときに、話の序盤でユージンにたいする印象の変化があったと言っているのでこのへんから裕一郎さんのなかで取り組み方が変わってきたのかなと思います。あと「鬼怒川くんの個性って何ですか?」ってひどい笑
事前に作り込みすぎるのではなく、「そこまでの流れを現場でちゃんと聞いて、心からミツヒデの気持ちになって、初めてそこで驚くかのように驚くのが一番やりやすいですね」というのはオルフェンズ関連でも似たようなことを言っていました。ひょろっとはわりと謎のタイミングですが、あいかわらず仲が良いんだか悪いんだかよくわからない笑
薬局ウォーカーは非常に非常に謎でしたね。。。


/2016年/

  • 1月

[アニメ]
赤髪の白雪姫』2期 ミツヒデ(〜3月)

  • 2月

[顔出し]
『声優男子ですが…?』シーズン2(〜現在)


ボイスアニメージュ Plus 2016(声優男子ですが…?)


7人揃っての取材は意外とレアな気がします。とにかく7人の妖をはやく音源化してください!!!
今年に入ってからは継続のお仕事ばかりなので少しやきもきする気持ちもありつつ、そのぶんひとつひとつにより深く向き合っていってもらえたらなと思いつつ。1月〜2月は事務所の方針なのか、雑誌には連載以外ほとんど出てなかった気がします。まぁそのぶん現場が多くてどっちもどっちって感じではありますが……。このころイベントでは2016年の目標を現状維持と言っていて、なんだからしいなぁと思ったのをよく覚えています。

  • 3月

[その他]
声優アワード新人男優賞


声優グランプリ 4月号(五ツ星プリンス、ヤングブラックジャック展)
アニメージュ 4月号(機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
VOICE Newtype No.059
Pick-up Voice 5月号(機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ


このまま声優雑誌は減らしていくのかと思いきやまた復活してきてあれ?みたいな笑 ボイニュはほんとうに良いインタビューでしたね〜。と同時にこうやって振り返ってみると言っていることの変わらなさというか、けっこう一貫して同じことを言っているなと思わされます。最初からぶれない自分をもっているひとだなと。
オルフェンズは最初のころは河西さんとか細谷さんとかと一緒の取材が多かった気がするんですが、鉄華団全国ツアーもあったしだんだんたくみさんとの絡みが多くなっていったように思います。そのたくみさんですが梅原くんとはいつか一緒に仕事したいと思っていたと言っていて、そういうふうに思ってくれるひとがいるということになんとなく嬉しくなりました。ユージンという役柄、またオルフェンズという作品をとおして、確実に裕一郎さん(だけじゃなくみんなそうだと思いますが)は前に進んだのだなあと思います。



これだけ忙しかったらそりゃ新人賞もとるわ!!!!!!! とはいえ本人も言うように賞はひとつのきっかけでしかないのですが、でもそこにもたどり着けないひとだっていっぱいいるわけで。いろいろ発言を追いかけてみると、やっぱりそのときどきで変化はあれど基本的なところはぶれてないんだなあと実感しました。
裕一郎さんはたぶん最初からある程度のラインまではこなせるひとで、ただそこから先に行くためにはなにかしら殻を破らなきゃいけないんだろうなと勝手にぼんやり感じていたんですが、完全に破るまではいかなくともひびは入ったくらいの手ごたえはあった一年だったんじゃないかなあ。作品との巡り合わせという点では、これ以上ないくらい恵まれていたと思います。
あまりにめまぐるしく進んだ年だったので、そのぶんやんや言われることも多かっただろうと思うのですが、こと裕一郎さんにかんしてはファンじゃないひとのほうが、良いにしろ悪いにしろ正当に評価してくれてることが多いのが不思議。また2016年度の一年間は、昨年度の飛躍をどこまで保てるかという意味で正念場なのかもなと感じます。


ほんとはひとつひとつの雑誌についてひとつずつ発言を引用しようかなとか考えてたのですが、そういう記事を書くのはおたくくさく、なによりそういうふうに詳細に過去を掘り返されるのは嫌がるひとかなと思うのでこれくらいの感じにしておきました……いやじゅうぶんよくない……。でも誰と載ってる、とかのデータの部分は、これより以前のぶんも含めまたべつにまとめようかとは思ってます。ていうかまじこの大量の雑誌どうするんだ……。