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奇跡を起こすの永遠プリズム 身体で感じるこのリズム

友達に誘われてやっとこさキンプリ、こと『KING OF PRISM by prettyrhythm』観てきました。いちおうエイベックスの犬としては一度くらい観ておきたいけど映画館行くのめんどくせえなあ、と思ってたのでちょうどいいタイミングでした。TVシリーズは1話も見てませんが、旧曲はぜんぶ知ってるし設定は友達が解説してくれたのでなんとかなりました。極端に集中力がないのと物語に興味がないからアニメを通して見られないんですよね。。てことでつらつら感想を。あ、「プリズムのきらめきが!」とか「世界が輝いて見える!」みたいな文言はこの後いっさい出てこないので、そういうのを期待してる方はごめんなさい笑
ちなみに↑のタイトルはわたしがいちばん好きなEZ DO DANCEといっても過言ではない、プリズミー版の歌詞です。プリズミーといえばわれらがmichitomo先生ですがちゃんと(?)キンプリでもBOY MEETS GIRLとEZ DO DANCEの編曲はmichitomoで上がりました。というかやっぱ小室哲哉がすごいしTRFがすごいんですよ。もはや反則ですよねそれは。ほかのレーベルがこういう作品をつくるとしたらここには違う曲が入ってくるんだろうけど、それじゃこの映画成立しないじゃないですか。EZ DO DANCEありきのあのバトルシーン。そこになんだかんだ言ってもエイベックスの強みというか、持ってるアーカイヴの強さを感じました。小室ファミリーってglobeのイメージかむしろダウナーだったりアッパーでも躁鬱系の印象があるんですけど、そのなかでTRFってだんとつ衒いなく明るいアッパー系だと思うので、そりゃみんなガンギマるわーていう。。
1時間とコンパクトなこともあり、展開が早くギュッとまとまっていて話がわかりやすく見やすかったです。ただそれは同時にやっぱり駆け足な部分が多いってことでもあるのでほんとうはもっと制作側もじっくり描きたいけどしかたないところもあったんだろうな……とか勝手に思ったり……。ここで終わんのかよ!ってとこで終わるしね笑
あ、そういえば応援上映だったのでガヤがひどいんじゃないかと危惧してて、友達もはにこさん絶対イライラするでしょとヒヤヒヤしてたのですが、もはやおたくの言うことがテンプレ化してて地上のアイドルのMC中みたいな感じだったので、逆に全然気にならなくてよかったです。運がよかったのかも。応援上映はきっとドリ小パートのためにあるんだなと思いました。
ジャニオタ的目線で見るときっと赤西くんがとか勝利くんがとかってなる話だと思うんですけど、地下声優的観点で見るとまた違ったふうに見えてくるというか。なにが言いたいってつまり主演(でいいんですよね?)の寺島惇太(以下てらじゅん)の爆推されっぷりがすごい。これ、完全にてらじゅんのためにある映画ですよ。もう観てるあいだてらじゅんのサクセスストーリーとしか受け取れなくてずっと感動してた。
そもそも何人もの地下声優(が演じてるキャラ)が地上をめざして寮で暮らしてるという設定からして良いです。そしてその上にはみんなの憧れである3人の地上の声優がいて、でもそれが大人の事情とかで分裂してしまい、アメリカへ旅立つ柿原様に曲を託されたてらじゅんが次のスターへと躍り出る……あー、こういうこと書いてると怒られるのわかってるんですけどもう手遅れですね。
まああんまこのダイアリー真面目に読んでるひともいないと思うんで手遅れついでにさらに勝手なこと書きますけど、いまこの泥くさい成り上がりストーリーがもうほとんど成立しない社会で、そういうハングリー精神というかがんばったら上に行けるみたいな夢がかろうじて機能してる数少ない世界が女性アイドルと男性声優なんじゃないかと思うんです。もちろんどっちもほんとは事務所の力に左右される部分が大きかったり、実力があっても運がなくてそのまま消えちゃうひともいたりとかあるんですけど(ただアイドルの場合ほんとに運の要素が強いのにたいして声優はけっこうスキルがあれば生き残れるって違いはありますが)、実現の可能性はともかく建前上はアメリカンドリーム的な物語がまだ生き残ってる。一概に地下声優といっても知名度にはばらつきがあるわけで、たとえばこのなかでいうとそうまくんとか蒼井くんは地下の範疇に入るかどうかも微妙なところなんですけど、たぶんてらじゅんはほかの出演者とくらべても全然名が知れてないですよね。事務所もほかの候補生たちが日ナレ系とか81ばかりなのに混ざってケンユウオフィスだし。それがいきなり主役級に抜擢されて半分くらいソロの曲も与えられて、ていうのはめちゃくちゃ夢がある話だなあとわたしは感じたんです。こういうメタな見方は本来よくないのかもしれませんが。。
いや、しかしてらじゅん無双ではありますが柿原もこれはいい柿原だし前野さんはもともと安定してるし、なによりとしき! 増田俊樹ってこんなにちゃんとした地上の声優だったんだ! っていう衝撃がありました。てらじゅん以外の候補生たちはまだ全然見せ場がないので、続きがちゃんと制作されるといいなと思います。とりあえずこのままだと完全に斉藤壮馬の無駄遣いなので。投票でプリズムカップに出られる子が決まるのもわかってるなーという感じ。。
あと楽曲派的には一瞬だけCallingsの1/1000永遠の美学が流れるのが熱い。ドラマチックLOVEもいい曲だった〜あ、エンドロールは地下声優知ってれば知ってるほど楽しめます。キャストクレジットの最後が小田柿さんとかそれだけで一見の価値ある。どこに出てるかわからなかったけど、、、あ、あとプリズムストーンが出てくるたびにおたくの顔が思い浮かんで笑ってしまい恥ずかしかった、、、
最後の最後に蒼井くんが「ぼくがいちばんこの曲をうまく表現できる」みたいなことを言ってprideを歌うんですが、それがまじでそのとおりで原曲より良くておいっ……!てなりました……!! はやくあの音源欲しい。とにかくエイベックスと地下声優が好きなひとなら楽しめる映画だと思いました。。