コンサートツアー無事終了&2ヶ月連続リリースおめでとうございます〜。結局手つなぎ演出はなくなりませんでしたが、早い段階で最後の「俺たちの名前はーキスマイフットツー！」のところで手をつなげって言わなくなったのでおたくの気持ちは多少なりとも伝わったのかなーと信じてます。それはさておき、我らが（？）つんくちゃんが楽曲提供したことで少しざわついた『最後もやっぱり君』。バラードかつ初見で目を引くトンチキフレーズもないということで、ぱっと見つんく成分薄くね？という気分になりかけますが、よく見るとそこにはやっぱり隠しきれないつんく臭が漂っているのでした。
まずしょっぱなから"口もきかず 変な空気の日も「あるだろう」"飛ばしてます。セリフにする必然性ゼロです。いきなりセリフになる曲っておのおのみなさん思い当たりあると思うんですが、個人的にぱっと出てくるのは「ライバル」とか「いじわる Crazy love」とか。ここ歌割りも若干不思議で1番のAメロがまるまる北山さん、2番のAメロがまるまる藤ヶ谷さんになってます。GAMの「ここでキスして」とかこんな歌割りだったような。そのせいでワンハーフだと藤ヶ谷さんがまじでなにもしてないひとになってるのですが、なんか一時期のみやびちゃんのような、、いやなんでもないです。しかし玉森くんの主演映画だろうと関係なくいちばん上手いひとがたくさん歌うっていうのはなんとなくハロプロ的な気がしなくもないですね……。
1番はわりとセリフ以外はひっかかりない感じではありますが、レコーディングのメイキングDVDで宮田くんも指摘してるようにこの歌詞は通して見るとひとつ矛盾があって、1サビで"絶対なんて有り得ない"って言っているのに2サビでは"最後も絶対君"って言ってるんですよね笑 つんくのことだからおそらく敢えてやっていて、ありえないんだけどそれでも絶対って言っちゃうくらいの気持ちなんだとかなんとか言いそうですけど。でもこれがガチ天然だったらそれはそれでおもしろいですが。
2番はテレビで歌われないのをいいことにちょっと不穏な空気が表立ってきます。まずAメロの段階で"生まれた意義感じる"とジャブを打ってきます。生まれた意味ではなく意義。重いです。さらに続けて"地球もきっとそうだよ 人生もきっと同じ"、頻出ワード『地球』きたーーーーー！！！！！！！ ドーシャの乱れが！！！！！ いきなり主語がでかくなり世界とか地球とか語っちゃうのもつんくあるあるですし、さらにその地球の話と自分の話が完全に並列になってるのもつんくあるある。このフレーズふつうと見せかけてこの一行だけでかなりのつんく濃度が詰まってます。そしてダメ押しのように来る"支配されずに しっかり生きてこう"。『支配』ってかなり強い言葉で、このしっとりラヴバラードみたいな雰囲気にはふつう持ってこない言葉です。この違和感あるともとれる単語をすっと入れ込んでくる、一筋縄ではいかないあたりもつんくっぽいと思います。もっと言うなら自立と依存みたいなところってハローの曲をわりと貫いてる主題なんじゃないかとかいまちょっと思いましたが、思いつきなので検証する元気はない……。
まあなんだかんだ言いましたが意外にスルメな良曲ですこの曲。欲を言えばまるまる一曲北山さんの歌声で聴いてみたい。この曲のつんく要素をいちばん体現してるのは北山さんの存在な気がしてきた……。というか北山宏光カジュアルディナーショーがあればいいんだ！！！ あとハロメンの誰かこっそりバースデーイベントとかで歌ってみてください、けっこう違和感ないと思う。編曲も大久保薫だし。よろしくお願いします。
