過去ログ

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桐山襲は結局ぶじ全部読了できたのですが、レビューを書こうと思うとしっかり詳細にやりたくて、どうしてもなかなか難航してしまいます。作品数が少ないのもあるけど、それを踏まえても本当に全部すごい作品で、もっともっと語られるべき作家だという想いはより強くなったので、ゆっくりやりたいと思います。
とか言いながら最近は中上健次を集中して読もうとしてます。たぶん自分の好きな感じの作家だろうなあというのはなんとなく思ってたんですが、恥ずかしながらこの年になるまでちゃんと読んだことがなくて。この前やっと『十九歳の地図』を読んだのですが、本当にもっと早く(できればそれこそ高校生とかで)読んでおくべきだった!とものすごく後悔しました。このごろ図書館に行くのをすっかりサボっていたので、また足繁く通うつもりです。あと、純文学作家というのは最終的には一貫した同じテーマの変奏を繰り返す生き物なのかもしれず、またそういう作家を自分は好きなのかもしれないと少し思いました。うまく言えないのですが決してネガティヴな意味ではなく、自分のなかの大きな問題(それはたとえば新左翼だったり女性性だったりロリコンだったり自分の出自だったりひとによっていろいろだけど)と真剣に向き合うのならそれはひとつの作品で簡単に描ききれるものではないんだろうなとか、そんな感じ。
文芸誌もとんと読まなくなってしまったのでまたちょこちょこチェックしないとなあ……。もうかなり前の話になっちゃいますけど文藝の赤坂真理特集号はとても嬉しかったです。