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萩尾望都/11人いる!

ちょうど大学受験で神奈川に行っていて、泊めてくれた友達の家で読みました。この作品のテーマも大学受験。宇宙大学の最終試験は10人1組のチームで、53日間宇宙船の中で無事に過ごすこと。しかし始まってみるとメンバーは11人いる、さてどうする?というのがお話の筋です。
チームは男性(マン)チームのはずなのに、メインキャラクターのフロルは見た目も体つきも女性、でも言葉づかいと本人の意識は男性。この設定はうまいなと思いました。じつはフロルは雌雄未分化で、男でもあるし女でもある存在。最後に主人公のタダとカップルになるのですが、ふつうに男女のカップルとしても捉えられるし、BL的にも捉えられるわけで、よくできてるなーと。
ストーリー自体も手に汗握る感じで緊迫感があり、おもしろいです。途中疑心暗鬼になったチーム員に主人公が疑われたりしてパニックものとしても楽しめるし、もちろん誰が11人めなのか?というサスペンス要素もあるし。最初から最後までとにかく飽きさせないようになってると思いました。続編はまた違った感じの冒険活劇になってて、こっちは結構重たいかも。
萩尾望都は読もう読もうと思って結局手を出せないままでいたから、いい機会でした。いっしょに読んだ「半神」もおもしろかった。