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FROG/EXAMPLE

EXAMPLE

EXAMPLE

沖井礼二(ex.Cymbals)氏待望のソロアルバム。ちょこちょこポップンとかNOVAうさぎとかありましたけど、こうやってちゃんと世に出るのは本当に久しぶりですね。
CDが出たのはもう8月のことだというのに、Cymbalsファンですらその事実をまったく知らないありさまなので、これほどの名盤を埋もれさせるのはよくない!ってことで全曲のレビューなんぞを。発売直後にmixiに書いたやつにいろいろ付け加えた感じです。


まずは本人解説とかインタビューとか↓
http://www.so-net.ne.jp/music/special/200808_frog/index.html
まあ、つべこべわたしが書くよりここ読んだほうが圧倒的にいいんですけども、そこは一ファンの感想としてかつ個人的メモとして書いておきます。でも思ったより第一印象と沖井さんの解説が外れていない感じなのでちょっと嬉しかった。
ちなみにオトゲー的に言うと、ヴォーカルはM-1,4,5,6以外は青野りえ(garden歌ってる人)が歌ってるよ! Cymbalsギタドラに入ってるShow BusinessとかRALLYとかの原曲を歌ってるバンドだよ!


1.Night of the Long Knives
アルバムの開幕を告げるインスト。わくわくします。曲調としてはsineの曲みたいな感じかな。タイトルが不穏なのが気になりますが、、(長いナイフの夜というのはナチスの粛清事件の名前です)
静かなイントロから、一気にぐわっとスピードアップして持っていかれるこの感じ。われらが沖井礼二は健在だ!とはやくも嬉しくなります。

2.Moustache and Beard
はやくも歌詞が沖井節炸裂。格好つけたこと言っておきながら、結局は髭を剃れという笑 相変わらずのグッドメロディに衰えはなく、安心します。
最初沖井さん(だよね?)が歌っているので、おっ?と思いきや青野さんに途中で入れ替わる。匿名でCMやったり(なんのCMやったのか気になる、、!)ベーシストだったり基本的に裏方タイプなんだけど、こうやって完全に裏方に徹しきらない/きれないところも沖井さんらしいですね。

3.flow
沖井さんお得意の疾走感が気持ちいいナンバー。音もメロディもポップンでの曲、とくに空への扉に近い感じ。本人もこういう曲はわかっててもよく作っちゃうって言ってますね。とはいえ気付くとふとした時についつい口ずさんじゃってます。

4.BRAINS
おなじみ櫛引彩香さんと、沖井さんのデュエット。何故かこれだけ歌詞が載ってません。落ち着いた感じでありながらも、不思議な浮遊感があります。この曲もsineの時に近いかも。

5.時代遅れの男
ヴォーカルは高津哲也さん。でもやっぱりこの曲は沖井さん本人にメインで唄ってほしかったなぁ、、なんとなく考えさせられるところのある歌詞です。Hey,Leader!に続く(笑)沖井さんのテーマソング的に感じました。

6.TEOREMA
ヴォーカルはジャズシンガーのnoonさん。声は土岐さんとか青野さんに比べるとちょっと低めで落ち着いた感じですね。タイトルなんて読むんだろう?
5曲目とならんで、このアルバムの中でもメインになる曲。歌詞もメロディも、沖井さんの綺麗な曲たちの中でも飛び抜けて美しい。歌詞はちょっと皮肉っぽい感じ。

7.Hungry Girl
お腹を空かせた女の子を野獣にたとえた軽快な曲。高津さんと青野さんの掛け合いが楽しい。男女デュエット好きとしては君とぼくみたいにもうちょっと青野さんのパートがあったほうがよかったかもしれない。これも気付くと口ずさんじゃってるんだよなー。

8.NEW DAY, NEW LIFE
ここで少し落ち着いた感じに。産まれてくる子供への祝福をつづった、シンプルで心地よい曲。こんな曲贈られちゃったら人生なにがあってもずっと幸せだよなあ。

9.DIVER
青野さんと沖井さんのデュエット。なにかが近づいてくるような期待感と若干の緊迫感を抱かせるナンバー。タイトル通り、水の中にいるような感じかも。

10.Amphibian Ark
国際カエル年(ってなんなんでしょうね?)のテーマソングらしい。淡々と環境について唄ってるけど、英語詞だからか押しつけがましさはない。まさにかわいらしい曲だなーと思って歌詞見たらハッみたいな。“Frog's matter, jump in.”ってとこが好き。

11.Gangsters
一番Cymbals時代に近い曲調だと思います。1stのWhat's Entertaiment?みたいな感じのエンディング曲。
沖井さんの亡くなった友人に捧げた曲ですが、もしかして解散したシンバルズへの想いも込められてるのかなあなどと思ってしまうファンの深読みがせつない。歌詞はよく読むと結構重たいんですが、それをこんなアップテンポの曲に乗せちゃうあたりやっぱひねくれてんなあと思ったり。


なんだかんだ書きましたが、結局は沖井さんがアルバムを出してくれたということが本当に嬉しくてたまらないのです。Cymbalsが好きだった人なら絶対に聴くべきだし、そうじゃなくてもグッドメロディのポップスなりロックなりが好きならぜひとも聴いていただきたい一枚です。