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KEEP YOUR VIRGINITY ~乙女番長 THE BEST~

KEEP YOUR VIRGINITY-乙女番長 THE BEST-

KEEP YOUR VIRGINITY-乙女番長 THE BEST-

わたしのtwitterを見てる方はご存知だと思うのですが、自分でもびっくりすることに最近声優にはまり込んでしまいまして。いろいろ遡って調べているうちにこれに収録されている"STAND UP! ~今日も明日も~"という曲に辿り着いたのですが、これがめちゃくちゃ良い曲で、それをきっかけに買ったこのアルバムも恐ろしいくらい良曲ばかりでよく聴いていたのです。が、iTunesで買ったのでまったく詳細を知らぬまま、「そういえばこの曲って誰が書いてるんだろうな?」と軽い気持ちで検索したら……まあ本気の楽曲派のひとたちにはなにを今更騒いでるんだと怒られそうなんですが、このアルバム、松井寛先生が全曲の編曲(作曲もほとんど)を手がけているのですね。知った時は思わず声を上げそうになりました……。そう言われて聴いてみると"愛の宇宙"とかまさにそのまんまロイヤルミラーボール節なんですが、だってまさかこんな仕事してるなんて予想もしないし……!という言い訳。
随所にジングル風のサウンドロゴや声ネタを使ったインタールードが挟まれていて、個々の曲自体ももちろん良いんですがそれぞれの曲が違和感なく気持ちよくつながっていて、全体を通して聴いたときの流れが心地よいです。しかも歌っている二人の声の相性がとても良くて、それぞれソロパートだと対照的な特徴のある声ながらユニゾンだとそれがうまいことお互いを補い合っています。曲調も軽快なポップスありバラードありはたまたラップありと幅広いのですが、二人ともそれをさらりと歌いこなしています。なかでも出色なのが"4×8 (Main mix)"。びっくりするほど抜群のリズム感で本格的なヴァースを繰り広げつつ、アダルティですらある松井節のサビが挟まれる超名曲なのですが、結局夢オチという笑 一方で"Bitter Sweet"(どこかで聞いたことのあるようなタイトルですが、曲調もちょっと似ています笑)では甘い歌声を存分に聴かせてくれたり、はたまた"かもめのコラソン"ではもはや悪ノリとも言えるレベルの過剰なサービス精神が発揮されていたりと本当に器用。歌詞も全体的に恋に空回りしがちの憎めない男性を描いたものが多く、かと思えば『例えば今日世界が最終回(エンディング)迎えても君を愛しているよ』、『そんな時思い出してねこの世界にはボクがいるよ』などという胸に迫るフレーズが潜んでいるあたりが乙女たるゆえんでしょうか。
推しメンが歌ってるとかそういうこと抜きにしても、単純に良曲ぞろいだしそもそも一枚まるまる松井寛ワークスだしで良くない要素が存在しなかった。というか声ヲタになったらなったでこっちの業界もなんだかんだで名曲だとかいいアルバムが多くて、楽曲派として今まで取りこぼしてたことを後悔しきり。結局やってることは変わってないような気がしますが……笑